子どもの熱狂

三歳の娘がいる。まだ自分より半分くらいの背丈しかない、小さな人間にも関わらず遊んでるときの体力は無尽蔵だ。

先日ショッピングモールに入っている遊具がある遊び場に一緒にいったのだけど、無限にすべり台を滑っては登るを繰り返しているのを見て、度肝を抜かれた。

僕はその場に突っ立っているだけでちょっと疲れてきていたのだけど、数時間遊んでいても一向に疲れる気配はない。たまに僕のところへ来たと思うと水だけ飲んで、また登っていく。そんな娘を見ながら、自分もこどものころゲームに熱狂していたときは、徹夜でもなんでも無限にのめり込んでやっていたことを思い出した。

この状態に入った人に勝つのは、そうでない人にとっては不可能に近い。大人になってからそのような状態になったことはあんまりない気がするけど、仕事でも、時間を忘れてコーディングしていたこともあるかもしれない。

あと何度人生でなにかに熱狂できるだろうか。そつなく仕事をする日々と、熱中した日々とでは行き着く先はまったく違ってくるだろう。

子供にはなんでもいいから熱狂して、常人ならざることを出来るだけ多く経験して欲しいと思う。すべり台でも、勉強でも、スポーツでも、ゲームでもなんでもいい。きっとその経験が、大きくなっても生きてくる。

しかし親はすべり台に夢中になる子どもに熱狂はなかなかできないので、大変だ。