ここにくるまで、最後に心が洗われる感覚を味わったのはいつだったかわからない。
仕事や子育てで慌ただしく毎日が過ぎていて、休暇らしい休暇を起業して以来とっていなかったような気もする。日本に一時帰国することがあっても、基本的にはスケジュールがパツパツに詰まっていて休まるという感じでもなかった。
そんな中、ナイロビから一時間ほどの距離の Juja にあるコテージにケニアの先輩日本人起業家の紹介で泊まりにいった。
湖畔のコテージが森に囲まれていて一切の生活音がなく、着いた瞬間に心がザッと洗われた。ストレスをたくさん抱えていたような気もするけど、さっぱり無くなった。写真は愛犬の白雲斎(ハク)で、彼もここでの滞在を存分に満喫したようだった。広い庭を走り回り、僕が釣りをすればどこまでも一緒について来た。はじめてルアーを使ったバス釣りをしたけど、無事釣ることができた。
たくさんの鳥や動物がいて、楽園があるならきっとこういうところのことだろうと思った。サルや数えきれない種類の鳥だけでなく、夜にはカバもくるそうだ(カバが怖くて夜はコテージの外に積極的にでなかった)。望遠レンズの持ち合わせがなくて撮れなかったけれどホオジロカンムリヅルも湖に来ていて、神々しく戯れていた。
だいたいのストレスの種は人が絡んでいることだからこそ、気心の知れた家族や友人と日常から隔離された場所で過ごすのは、これとない贅沢だ。